家具つっぱり棒

元旦、夕方に、能登半島地震がありました。

我が家は正月恒例の温泉三昧のため、石川県の山代温泉「ゆのくに天祥」に宿泊していました。私はちょうど温泉饅頭とゼリーをいただこうと、5歳の孫と一緒に1階ロビーに降りたところでした。すごい揺れでした。こんな大きな揺れの体験は、約60年前に体感した「新潟大地震」以来でした。孫は幼稚園で避難訓練を行っているので、すぐにしゃがんでテーブルの下に入ろうと言いました。しっかりしていることに驚きです。傍にいた温泉饅頭担当のスタッフ一人がガラスから離れるように声をかけていましたが、フロント近くのロビーなのに、誰も来ませんし、誘導もありませんでした。「ゆのくに天祥」の危機管理を疑います。

 

私の他の家族は7階の客室に居たのですが、かなり揺れたそうです。和室とベッドルームのテレビは倒れ、花が活けてあった和室の花器は倒れ水浸しになり、外の露天風呂の水は大きく波打っていたそうです。ここでもスタッフの声かけもなく、母と娘と下の孫は固まって震えていたと言います。

 

ずいぶん経ってから館内放送がありました。しかしながら、エレベーターは故障して動かなくて、たまたま通りかかったスタッフに対応を聴いてもこのままロビーに居なさいと言われました。1時間余り待っていましたが何の案内もなく、意を決して、5歳の孫と7回の客室まで階段を上がって辿り着きました。やれやれです。ところが、その後も宿からは適切な案内がありませんでした。「ゆのくに天祥」は4つ星の宿と表示されていましたが、真っ赤なウソですねえ。

 

2日朝食後、通行可能な国道8号線を使って自宅マンションに帰ることが出きました。マンションは免震になってはいるものの、若干ものが散乱していました。大事がなくてよかったです。そこで、試しに「家具つっぱり棒」を買ってきました。備えあれば憂いなし、です。

家具つっぱり棒